1ヶ月ちょっとかかりました。介護認定

令和5年1月〜7月ネット上にて公表 

 2022年も色々なことがありました。でも一番印象的なのは、お袋さんがデイサービスに通い出したことでしょう。
 顛末を書いてみます。

 8月の終わりから、どうも体調が思わしくなく、以前から寝たきり老人ならぬ、寝るだけ老人化してはいたのですが、それがひどくなりました。あの面倒くさがり屋で出不精のお袋さんが、定期的な診察以外に病院に行くことに同意したのは、よほど体がエラかったのでしょう。と言うわけで、行きつけの、いやいや、かかりつけ医であるF診療所に連れて行きました。

 診断は、脱水かな?体力も落ちている、とのこと。毎日ポカリを1リットル飲ませていたのにね。そんなわけで、その日から2週間、毎日点滴を2パック、打ちに通いました。その間の2時間近く、私はずっと付き添っていたので、沢山の本が読めましたけどね。

 最初の内は血管が細くなっていたのか、液がよく漏れるし、途中でトイレに行きたがるしで、なかなか大変でありました。それでも2週間も続けていると、見た目にも血管がよく見えるようになり、まぁそれなりに回復はしました。

 徳洲会のズームによる医療講座やネット等で調べた私の拙い知識から、これはそもそも、サルコペニアによるフレイルではないかとの結論に私の中では達しました。と言うのも、私が退職してから、家の中の仕事や面倒なことは全て私が担当し、ただでさえ出不精のお袋さんは、1週間に一度の買い物や昼飯に外食に連れて行く時ぐらいしか、外に出なくなりました。つまり、運動不足による体力低下と言うことですね。ちょっと甘やかしすぎたと言うことでしょう。ラジオ体操かテレビ体操くらいやりなさいとは言ってきたのですけどねぇ。

 ちょうどその頃、私も腰椎変性すべり症となってリハビリを受けておりました。そのセンターでは、手術後などで体が動きづらくなった人のリハビリを主に行っているわけですが、かなり高齢の方の体力を維持するための運動も指導していました。それで私の担当先生に聞くと、ウチでもやってますよ、とのこと。

 それで、行きつけの、いや、かかりつけ医であるF診療所の先生に相談してみました。ここの診療所は、私が中学生の頃からお世話になっているところです。今は代替わりして娘さんが旦那さんと診察にあたっていますが、な〜な〜で話すことが出来る先生であります。

 すると、介護保険を使うことを検討してみたら良いのではないか?自分でトイレに行くことも風呂入ることも出来て自立はしてるけど、年齢が92歳だし、おそらく要支援1くらいには認定されるんじゃないかな。ただ、認定には時間がかかるよぉ〜とのこと。先生自身も審査会議に呼ばれるそうですが、新たな申請は勿論、介護度の変更申請も多く、案件が滅茶苦茶沢山あるとのこと。

 このアドバイスを受け、いずれ自分のこともあるし、動いてみるかと思い立ったわけです。ところが、まずお袋の介護保険証が見当たらない!今は65歳になると交付されるモノですが、お袋さんの場合は、おそらく制度が始まってから届いていたはずです。でも健康保険証はいつも使ってますけど、今まで使ったことのない介護保険証は、どこにしまい込まれたかわからない。こりゃ仕方がない、再交付だな、ということで、ついでに介護申請も一緒にしてやろうと、二つの申請書(書式は市のHPからダウンロード)をもって、ニュータウン内の出張所に出かけました。

 すると、再交付の方は、介護保険料を支払っていることはここでも確認出来るので、すぐ交付できるけど、認定申請の方は、本庁の方でしか出来ないとのこと。ありゃま、てなわけで、再交付してもらった介護保険証を持って次の日に市役所に出かけました。それが9月15日です。

 市の担当の方は熱心に話を聞いてくれ、制度の仕組み等を詳しく説明してくれましたが、実際の認定審査は、一ヶ月後ぐらいに自宅にて行い、決定通知は、さらにまた先になるとのこと。
 ずいぶん先になりますねぇ。すぐにでも強制的に運動させたいんですけど。と言うと、一度、地域包括支援センターに相談してみたらどうですが?暫定的にデイサービスに通って、介護認定は後でということも出来ますよ。と言われました。

 そこで、私の地域の担当する支援センターのホームページを見ると、メールで相談できるとありましたので、かなり詳しく状況を書き込んだメールを送りました。すると、すぐ電話があって、そちらへ伺いますとのこと。お袋を連れてセンターに出向かなきゃならないと思っていたので、そりゃありがたいことでありました。

 そして、9月21日にセンターから担当者がおいでになりました。1時間くらい話をして、家の中の段差やトイレ、風呂などもチェックしていきました。その方が言われるには、デイサービスの施設もそれぞれ定員があり、空きがないと入れないですし、こちらでどこが良い所をピックアップするので、一度見学に行かれてはどうですか、との提案がありました。ま、よろしくお願いします。ってことになりますよね。それで9月28日某デイサービスのHというところから電話があり、それと同時に包括センターの担当の方からも電話があり、10月5日にお袋さんと一緒に見学に行きました。

 我が家から車で10分位かなぁ。林に囲まれた閑静なところにあって、露天風呂までありました。また、内容は、器具などを使った体力維持が中心で、脳トレなんかもちょこっとやるという半日コースです。
 これならなかなか良いなと思いましたし、お袋さんも気に入ったようなので、お願いすることにしました。

 そうこうしているうちに、10月12日に介護認定審査がありました。市役所から担当の方が見えて、かなり詳しい聞き取り調査を1時間位かけて行いました。でも、認定通知は、やはりだいぶ先になるとのこと。

 Hデイサービスについては、10月21日に包括支援センターの担当者とデイサービスの所長さんがみえて契約をしました。かなり詳しい計画書が作成されましたよ。これから3ヶ月毎に支援センターの担当者が、その成果をチェックしに来るそうな。

 本格的にデイサービスに通い始めたのは10月24日から。お迎えの車に乗って、ちょっと不安そうなお袋さんの顔が可笑しかったですね。一週間に一度の半日コースで、今でも行く曜日を忘れますが、まぁ喜んで通ってます。ただ、寝るだけ老人であることは変わりなく、なぜか体調を崩した頃からずっと、三度の飯は、私が作ってます。まぁ、それほど苦にはなりません。以前から朝の味噌汁の鰹節削りは私がやってましたし(我が家の味噌汁は具だくさんです)、特に冬場は、鍋を作れば味変させて3日は食えますからね。

 そして、介護認定は、市からまず電話がありました。10月25日付け、28日にその日付が記入された介護保険証を持って、地域包括センターの担当者が来られました。そこでもう一度、計画書の確認と言うことになりましたよ。
 と言うわけで、結局一ヶ月以上かかったということですね。

 それで、今後介護認定を受けることを検討されている人にアドバイスです。
 まず、かかりつけ医をしっかり決めておくことです。介護認定の申請書には、かかりつけ医の名称を書くようになってます。認定申請の際に、市の担当者から、かかりつけ医の方は、承知して見えますか?との質問がありました。いえいえ、かかりつけ医から勧められたのです。と私は答えました。あ〜それはそれは、ってことになりますわな。
 認定にあたっては、市の方から、かかりつけ医にも聞き取り調査があるそうです。ただ、自分の患者さんの認定審査会そのものには、参加しない仕組みになってます。

 聞くところによれば、介護認定まで申請から2ヶ月近くかかった人もいるようです。普段から気安いお医者さんを見つけておくことが大切だと思います。

(ねむり姫 64歳)