なんだかねぇ〜

令和4年7月〜12月ネット上にて公表 

 今年は沖縄返還50周年なんだそうな。
 5月頃には、テレビ等でその日の様子が特集番組で放送されました。私自身には当時の記憶があまりないのですけど、改めて当時の佐藤首相(関係ないけど、幼い頃、私は伊勢神宮で握手したことがあります)が「沖縄が祖国に戻ってきます。」なんていう演説を聞くと、なんか違和感があるんですよね。

 ホントのところ、沖縄の人々は当時どんな気持ちでいたのかなぁ。そもそも沖縄は独立した王国でしたよね。明治時代に無理矢理併合したようなものでしょう。もし独立した王国のままだったら、地理的条件から米軍基地は作られたかもしれませんが、四人に一人の住民が犠牲になるような悲惨な地上戦はなかったかもしれません。日本が力で取り込んだのは、北海道等のアイヌに対する同化政策も同じですね。

 その昔は力ずくで領土を広げることに血道を上げる国ばかりでした。もっとも今でもそんな国がありますな。ヨーロッパで起きていることもそうですし、ご近所の国が言う一帯一路なんて、昔の大東亜共栄圏、八紘一宇と同じでしょう。

 冷戦終了後、世界では宗教紛争や民族紛争が噴出し、それはそれで問題ですけど、それにかこつけて国境を変更しようとしている輩はもっと問題ですね。
 かつてスターリンは、我々の国は先進国に比べ100年以上遅れていると言ったとか。今、指導者と呼ばれている人の頭の中も100年くらい遅れている人がいるわけですね。

 でも先進国にも責任があるかもね。安い労働力の供給先、単なる地下資源の供給先、あるいは都合の良い市場先としてしか扱ってこなかったと言えるかもしれない。もっと上手くつきあえっていけば、自分達が歩いた轍を同じように踏ませることはなかったろうになぁ。
 それに先頃、マクドナルド撤退のため自国資本で再開した店に、大喜びで殺到する人々のニュースも流れました。実に哀れなことです。かつて何も知らされず、提灯行列で大はしゃぎした、どこかの国民と同じです。このままいくと、またおぞましい歴史が繰り返されるかもしれません。

 今や国境を越えるモノは、強大な軍事力ではなく文化でしょう。BTSの例を見ればすぐわかります。
 世界中の若者に影響力があることから、国連から熱烈に請われて演説をしましたよね。力尽くで国境を変えようとしている国に誰がそんなことを求めますか?ついでに音楽シーンで付け加えれば、日本のかつてシティーポップ呼ばれている楽曲が、世界中で広がっているとか。

 プーチンさんは、ピョートル1世になぞらえて領土を回復することを目的としているそうな。何を前近代的なことを言っているんだかねぇ。んじゃ、古代ギリシャのアレキサンダー大王は?ローマ帝国やモンゴル帝国はどうなるんじゃい。

 それにしても、ウクライナにはいつ平和が訪れるのでしょうか?武器だけ供給するなんて、結局儲けているのは兵器産業だけですね。
 不思議なのは、あれほど喧しかった環境団体の発言が聞こえてこないこと。戦争ほど地球環境に無駄なことをしている行為はないと思うんだけどなぁ。
 その一方で持続可能社会、SDGs持続可能な開発目標?笑わせちゃあいけないよぉ。何やってんでしょうね。持続可能社会の前に人類が滅びますよ。ただ私の耳に聞こえてこないだけかもしれませんけどね。

 そう言えば、我が国の近くでも、やたらミサイルを海に放り投げている国もありますけどねぇ。遺憾であるとか、容認できない、なんて言う前に、粗大ゴミを海に捨てるな、拾いに来い!と言ってやれば良いではないですか。海の底から拾い上げる術を持たないなら、当方には先日も活躍した優秀なサルベージ技術があるのから、貸してやろうか?なんてね。

 もう一つ不思議なのは、支援物資にマスクとかワクチンとか、コロナ関連がないような気がすることです。地下の避難所や、また戦争中の双方の兵士達も、これ以上密な状況はないと思うんだけどなぁ。まさか、極度の緊張感だと感染しない、なんて言わないよね。ま、これも私の耳に聞こえてこないだけかもしれませんけどね。

 一方、世界は本気で戦争終結について考えているのかなぁ。物価高になろうが、不況になろうが、空からミサイルが降ってくるよりいいでしょう。世界中の経済がおかしくなるならば、今こそ社会的強者からその資産を社会的弱者に対して放出する時ではないですか?ま、出来ないだろうねぇ。スーパーリッチと一昔前の実業家とは志が違うのでしょう。
 世界の富は1パーセントの人間が牛耳っている、というのはよく聞く話でありますが、でもそれでいくと、日本人のほとんどは上位10パーセントに入るとか。

 また、かの国は核兵器の使用もほのめかしたりしてますけど、なんともはや愚かしいことです。
 彼らは机上のデータのみで判断して、コスパがよいと考えているでしょうか。一度広島か長崎の原爆資料館をじっくり見学してみれば良いと思います。さすれば、かの兵器がいかに非人道兵器であるか、というよりも、こんなものに頼らなければならないなんて、人間がいかに愚かな生き物であるかがわかるでしょう。
 2023年のG7サミットは広島で開催されるそうな。当然、各国首脳の見学コースに組み込むんだよねぇ。その時は、ゾロゾロと修学旅行のように短時間でただ眺めるだけでなく、じっくり見て、考えて欲しいですね。

 いまや世界中を眺めてみると、民主主義国家の方がはるかに少ないそうです。
 では民主主義国家とはどういうものか、Eテレで放送された「マイケル・サンデル白熱の情熱教室」でアメリカ・中国・日本のエリート大学生が議論しましたが、今一つ噛み合わなかったですね。

 ところで、先頃放送された「クローズアップ現代」の桑田佳祐独占インタビューをご覧になりましたか?そこで紹介された「時代遅れのRock’n’Roll Band」には感動しましたね。桑田佳祐、佐野元春、世良公則、 Char、野口五郎という66歳同級生が、平和について歌ったこの楽曲は、YouTubeでも見ることが出来ます。
 また、桑子アナとハモった桑田佳祐が訳した現代版「風に吹かれて」の歌詞も感動的でした。このような唄を作って、堂々と発表できる国こそ、民主主義国家と言えるのだと私は思いますけどね。

(ねむり姫 63歳)