ただいま主(あるじ)は出かけております

平成30年1月〜7月ネット上にて公表 

  なかなか減らないオレオレ詐欺。最近は、振り込め詐欺等ますます巧妙になっているようです。詐欺は明らかに犯罪ですから言うまでもないことですが、他にも強引な勧誘や廃品買取等も多いですよね。

 私も退職してから日中家にいることが多くなりましたけれど、実に多くの怪しげな電話がかかってきます。私自身は、家にいても自室で作業をしていたり、庭にいることが多いのですが、最近は、お袋さんと相談して、必ず私が総ての電話に出るようにしています。
 留守番電話にしておくと、留守だと言うことを知らしめているようですしねぇ。お袋さんの話では、男が出るだけで、相手の話しぶりが変わるようだと言ってはおりますけれど。。。

 と言うわけで、最近は、私自身が電話に出るわけですが、その時は、この家の使用人を名乗ることにしています。使用人には、決定権はありませんからね。最初は「執事」と名乗ろうと思いましたけど、あまりに嘘くさい気がして、少々遠慮しているわけです。

 で、普通は、次のような会話になります。
 「〇〇さんのお宅ですか」(接遇研修での学習に反し、当方から第一声を発することはゼッタイにしません) 「ハイ」 で、向こうが話し出すわけですが、
適当なところで、「ただ今、家の者はおりません。私は使用人です。」
 「いつお帰りになりますか?」「わかりかねます。」と応対すると、大抵、諦めて「改めて電話いたします。」となります。

 今まで一件だけ、しつこい相手がおりました。その時は、こんな感じでした。
 「ご本人さまと直接お話ししたいのですが?」
 「直接お話しすることは出来ません。すべて私が取り次ぎし、必要ならばこちらからご連絡することにしております。」
 「かなり込み入ったお話なので、直接ご本人様に説明したいのですが?」
 「大丈夫です。すべて録音しておりますので、間違いが生じることはありません。」と応対したところ、「ならば結構です。」となりました。

 メールならいざ知らず、このような電話は迷惑この上ありません。一方、電話の他にも怪しげな訪問者も多いんですよねぇ。幸いというか何というか、我が家の場合、門にあるインターホンから家の中は見えませんし、玄関までは、ちょっと距離があるんですね。だから、大抵は、「チラシか説明書があったらポストに入れておいて下さいな。必要を感じたら連絡しますよ。」で済ませてますが、中には、「お顔を拝見して、お話ししたい。」なんて言うずーずーしい訪問者もおります。そんな時は、「ただ今仕事中なので、邪魔しないで下さい。」と追い払っております。

 ゼッタイに詐欺に引っかからないと思っている人ほど、引っかかると言います。それに詐欺罪って、大した罪にならないんだよね。騙された方も悪いという感覚なんでしょうか?お互い気をつけたいものです。
 今は、飽食の時代なんですね。小学生の問題提起は、それはそれとして、なんか隔世の感がある発言でありました。

(ねむり姫 59歳)