10年日記のすすめ?

平成15年7月〜12月ネット上にて公表

 

 この4月に人事異動で、また忙しい職場に舞い戻ってしまいました。
 まったく経験のない分野の仕事を担当し、毎日をあわただしくすごしておりますが、自分の時間が持てないのが、一番辛いですね。
 と、いうわけで、あまり目が世間に向いていないのが実情でありまして、今回は、6月9日、職場における朝の挨拶で、話した原稿を加筆修正して掲載します。



 おはようございます。
 6月9日です、今年も半ば近くまで来て、話題としては季節はずれですが、今日は日記についてお話しします。
 私は、今年44歳になったのですが、実は、9年前の35歳の時に、通販の雑誌で見たのをきっかけに、10年日記というものを書き始めました。


 10年日記というのは、ご存じの人もあるかもしれませんが、A4程の大きさで、1ページが10段に仕切られ、そのページに、たとえば、今日は、6月9日ですが、6月9日なら、10年分の6月9日の日記を書き込んでいくというもので、1日分のスペースはわずか、4行です。


 それで、今年、書き始めて10年目となりますので、ページの一番下の欄に毎日書いているわけで、当然、今日の分を書くときは、去年の今日は何をしてたか、一昨年の今日はどうだったか、と過去9年分の人生を振り返りつつ、書くことになります。


 始める当初は、元来、飽きっぽい私が10年も続くかなと思ったり、女房、子供もいないし、そうそう劇的な話題があるかな、と思いましたが、これが9年分貯まると、結構、面白いんですね。


 書いてあることは、実にたわいないことで、今日は誰と飲みに行ったとか、また、課長に叱られたなんていう話題が多いのですが、今の時期、6月の日記を紐解きますと、2年前の昨日、大阪の小学校であった事件については、「世の中、どうなっているんだろう。」等というコメントがしてあったり、万博が正式決定したのも、平成9年の6月でしたが、その時の日記には、「愛知の将来がかわるかもしれない。」なんてことが、書いてありました。


 最近のビックトピックスは、皆さんの中にも聞きに来てくださった方もありますが、なんと言っても、4月29日みどりの日、緑化センターで、200人位の前で、演奏する機会を得たことです。その日の日記には、県の職員になって、ホント良かったと、初めて思った、なんてことが書いてあります。


 毎日の書き込みは、実につまらないことでも、これが10年分貯まると、なかなかなもんでして、そして、それが、10年分一度に見れると言うところがこの、10年日記のミソです。
1日分はわずか4行ですので、飽きっぽい人でも、何とか続くと思います。面白いなと思われた方、是非、来年からお始めになってみて下さい。
 というわけで、時期的に合わない話題で申し訳ありませんでした。
 

(ねむり姫 44歳)